【第45回東京モーターショー2017】 速報 【日産編】

【第45回東京モーターショー2017】 速報 【日産編】

今回の東京モーターショーでは、将来の「ニッサンインテリジェントモビリティ」を体現したコンセプトカーを世界初公開するとともに、参考出展車両として、9月に発表した新型「日産リーフ」のNISMOモデルとなる「LEAF NISMO Concept」や、「セレナ」のNISMOモデルとなる「セレナ NISMO」、より高品質なデザインを採用した「スカイライン」など、市販車を含めて計13モデルを展示されていました。

ゼロエミッション クロスオーバーコンセプトカー「NISSAN IMx」

外観

なんとも近未来的なデザイン、そしてEVの雰囲気が満載。まさしくこれこそがコンセプトカー。電気自動車関係で勢いづく最近の日産を物語るような1台。

プレス資料抜粋

コンセプトムービー

「移動する楽しさ」がさらに広がる自動運転技術の進化 ~ニッサン インテリジェント ドライビング~

「ニッサン IMx」は、「日産リーフ」に搭載している「プロパイロット」をさらに進化させ、ドライバーが運転に一切介在しない完全自動運転を実現しています。クルマに任せてドライブができる「プロパイロットドライブモード(PDモード)」を選択すれば、ステアリングは格納され、シートは深くリクライニングし、乗員全員がリラックスしたまま移動することができます。もちろんドライバーは好きなときに運転を楽しむことができます。「マニュアルドライブモード(MDモード)」を選択すると、ドライバーの前にステアリングが現れ、シートは適切なドライビングポジションに変化します。「ニッサン IMx」に搭載された知能化技術により、安心してダイナミックなドライビングを楽しめます。

EVならではのドライビングの楽しさと快適さを実現 ~ニッサン インテリジェント パワー~

「ニッサン IMx」は、新しいEV専用プラットフォームの高効率パッケージにより、段差の無いフラットなフロアと今までにない開放的な広いキャビンスペースを実現しました。パワートレインは、高出力モーター2基を前後に搭載したツインモーター4WDを採用しており320kW/700Nmを発生します。この高出力を受け止めるEV専用プラットフォームのボディやシャシー、低重心パッケージがもたらすスポーティーなハンドリングにより、クロスオーバーモデルであることを感じさせないフットワークを実現しました。エネルギー密度をさらに高めた大容量バッテリーにより、一充電あたりの走行距離600km以上を可能としました。これにより、長距離ドライブにおいてもバッテリー残量を気にすることなく、スポーティーな走りで移動を楽しむことができるのです。静かでありながらもパワフルな動力性能をもつ「ニッサン IMx」のドライビングプレジャーは、これまで誰も体験したことのないものとなるでしょう。

クルマが社会インフラの一部となる ~ニッサン インテリジェント インテグレーション~

「ニッサン IMx」は、今まで以上に社会インフラとしての価値を持つクルマになります。
例えば、自動運転で空港に向かい、到着後は無人運転で駐車場を探して駐車し、オーナーが旅から戻る日時に合わせて無人運転で迎えに来る、というようなクルマの使い方を可能にします。駐車している間は「ニッサン IMx」の大容量バッテリーを活用し、従来のVehicle to Home(V2H)やVehicle to Building(V2B)だけでなく、Virtual Power Plant(VPP:仮想発電所)の一端を担い、スマートなエネルギーマネジメントに貢献します。このような新たなクルマの使い方は、「CES2017」において発表した「シームレス オートノマス モビリティ(SAM)」などのコネクテッドカー技術の進歩や、バッテリーの大容量化によって可能となったのです。

完全自動運転が実現した時代のEVに求められるデザイン

現代のクルマは、クルマの「中」と「外」を明確に区切り、乗員に安心感を与え、ドライバーが運転に集中できるように囲まれ感を重視するデザインが主となっています。しかし、完全自動運転が実現する時、クルマのデザインの考え方も今とは大きく変わるはずです。「ニッサン IMx」をデザインする上でまず考えたのは、完全自動運転時代のクルマの“空間のあり方”でした。車内のプライバシーを守りながらも今まで味わったことのない開放感を享受するには、クルマの「中」と「外」を繋ぐような空間デザインが求められるようになると考えました。また、EVが持つ「静かでスムーズ、パワフルでダイナミックなのに軽やか」という特徴を表現するにあたり、日本の武道に通ずる「間」から着想を得ました。静かに構えて間合いを図り、相手を打つために一気に飛び出す様は、静かに佇みながらもアクセルを踏んだ瞬間にパワフルに飛び出す、EVのイメージと重なります。「ニッサン IMx」は、日本古来より受け継がれてきた「和」の感性や美意識の考えを取り入れて、「静」と「動」という、相反する表現を違和感なく取り入れた、新しいクロスオーバーEVのデザインを目指しました。

エクステリアデザイン ~静かでスムーズ、パワフルでダイナミックなのに軽やかというEVの特徴を表現

日産のデザインシグネチャーを取り入れながら、EVならではのピュアでクリーンなイメージを表現しました。日産ブランドとしての顔を象徴するVモーショングリルから伸びるラインはフード、そしてルーフを介してボディ後方へとしなやかに流れています。特徴的なフロントフェンダーは、シームレスなグリルから始まり、広いボディサイドへ繋がる面の上にレイヤー状に被せるようにデザインされています。ボディカラーのホワイトパールとコントラストをなす朱色のアクセントは、日本の着物に使われる、内に秘めた情熱を表現する“裏勝り”から着想を得て、EVの静かでありながらダイナミックなパワーを表現しました。

インテリアデザイン ~最新の技術を用い、開放的で落ち着きを感じられる、シンプルなデザイン

「ニッサン IMx」の室内は、伝統的な日本家屋の空間構成に通じる、開放的な建物の中のような雰囲気を演出しています。パノラミックディスプレイには車外の映像が映し出され、木目調のインストルメントパネルやドアトリムの中には、“障子”のように「外」の気配をそれとなく感じることができるディスプレイが組み込まれています。また、浮遊感を演出しているシートに描かれた片流れの模様は、最新のレーザーカッターで、組木のようなパターンのヘッドレストは、3Dプリンターで成形されたフレームとクッション性のあるシリコンの組み合わせにより作られるなど、様々な先進技術を駆使しています。更に、車室内に配置された様々な機能を持つカメラを通し、AIがドライバーのジェスチャーや視線からその意図を判断し、ディスプレイ上のコンテンツを自在に操ります。これらのインターフェイスにより直観的なコントロールが可能となるため、物理的なスイッチは最小限にすることができました。「ニッサン IMx」の居心地の良いシンプルな空間のインテリアは、これらの最新技術があったからこそ実現できたのです。

 

日産自動車が掲げる「ニッサン インテリジェント モビリティ」の、近い将来を見据えた姿を具現化したコンセプトカー「ニッサン IMx」。私たちは、この「ニッサン インテリジェント モビリティ」のアプローチにより、人とクルマのコミュニケーション、社会とクルマとの関わり方を変えていきます。

メーカー提供画像

LEAF NISMO Concept

外観

NISMOの称号が加わるだけで、なぜここまで格好良くなるのだろうか?を考えさせられる1台。このまま市販化してもいいくらいの完成度でした。

プレス資料抜粋

LEAF NISMO Concept – EVにもNISMOのドライビングプレジャーを提供

9月に発表した新型「日産リーフ」は、高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」や、駐車操作のすべて(アクセル、ブレーキ、ハンドル、シフト、さらにパーキングブレーキまで)を自動制御する国産車初の本格的自動駐車システム「プロパイロットパーキング」を搭載。また、アクセルペダルのみの操作で、発進、加減速、停止保持が可能とした「e-Pedal」採用しています。
今回参考出展する「LEAF NISMO Concept」は、NISMOのレーシングテクノロジーにより実現した専用エクステリアの採用により、Cd値を悪化させることなくリフト量を低減、優れた空力性能を実現しています。インテリアはブラック内装にNISMOのアイコニックカラーであるレッドのアクセントを施し、走りへの期待感を高める空間を演出しています。また、チューニングされた専用サスペンション、高性能タイヤなどを採用、さらに電動駆動の特性を活かし、どこからでも瞬発力の高い加速フィールを提供する専用チューニングコンピューター(VCM)を搭載し、NISMOらしい走りの楽しさを提供します。「LEAF NISMO Concept」はEVの持つ環境性能に加え、NISMOらしいスポーティーな走りを実現したいと企画したNISMOブランドによるEVコンセプトモデルです。

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セレナ

外観:e-POWER

e-powerの登場で勢いづく日産ですが、その冠だけで格好良く見えるのは錯覚でしょうか?これがNISMOになると、さらに化けてヒーロー並みの格好の良さを発揮します。

プレス資料抜粋:セレナ NISMO

セレナ NISMO – NISMOらしい精悍なスタイルを身に纏ったミニバン

「セレナ NISMO」は、NISMOがもつ技術を惜しみなく注入し、「セレナ」の特長である家族での使い勝手のよさや乗員の快適性を損なうことなく、「迫力のスタイリング」と「爽快なドライビング」を実現しました。エクステリアはNISMOらしい精悍なデザインと優れた空力性能を両立したデザインを採用し、インテリアは各所にNISMOカラーのレッドアクセントをあしらうなど、ドライバーの気持ちが高揚するスポーティーな演出を施しました。また、専用のボディ補強やサスペンションチューニングなどにより、気持ちのよいハンドリングを実現するとともに、専用ECMやマフラーを採用し気持ちの良い加速フィーリングを実現しました。
「セレナ NISMO」は2017年11月の発売を予定しています。

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