ソフトバンクロボットワールド2017【展示編】
11月21、22日の二日間、ベルサール汐留にてソフトバンクロボットワールド2017が開催され、展示会場の様子と各セッションのレポートをします。レンタルサーバーを移行してから、シンギュラリティを直接感じられるものをほとんど追えてなかったため、久しぶりに期待に胸を膨らませて東京へ。
いきなり混乱が
まずは受付の2階に上がり、受付を済ませてから地下の展示会場へ直行。ちょうど地下にクロークも設置されていたので荷物を預け、早速会場へ入場と思いきや、「まだ入れません」と係員から注意を。
不思議に思い、近くにいる係員をつかまえ、何時から入れるのかを尋ねると、「11:30からです」
案内には10:00開場と明記してあったはず。そのうえ、会場にはすでに人が入っているのに、なぜ?悶々としていても意味がないので、いったんは違う場所で時間をつぶすことに。
のちに発覚するのですが、開場時間の表示間違いでしたとの告知メールが14時前に。それも二日間とも、10時から講演等があるので受付はするが、開場は11時半だったみたいです。
【受付は10時から、展示会場は11時半開場】が単純に【開場時間10時~18時】と告知されていたみたいです。
だから、ほとんどの人が開場時間に騙され、上記の画像のようにすし詰め状態だったのかと納得。怒るよりも、このミスを犯したセクションや担当は大変なことにならなければと心配するばかりでした。
やっとの思いで入場
まずはペッパーくんが出迎えてくれます。
会場グルッと360度VR動画で
ボストンダイナミクス:Spot & Atlas
ロボットと言えば、ボストン・ダイナミクス、その会社をソフトバンクが買収したため、入場してすぐの位置にAtlas:二足歩行ロボとSpot:四足歩行ロボが展示されておりました。ボストン・ダイナミクスは、マサチューセッツ工科大学 (MIT) においてロボットと人工知能を研究していたマーク・レイバート(当時教授)が、同大学をスピンアウトして設立されました。四足歩行のロボはいろんな動画サイトにもアップされておりましので、見たひとも多いのでは。
変形ロボ:ジェイダイトRIDE
何よりも目を奪われたのは、ジェイダイトRIDE。一言で変形ロボ。誰もが立ち止まって見ていました。約1時間半ごとに変形デモをされていたので、その様子を動画でアップしました。動画を見てもらうとわかりますが、凄い集客力だと思います。
ロボットが変形することが、「世の中の役に立つ」、「何かを生み出す」、「素晴らしく便利になる」など、何一つ社会貢献はありませんが、人を集める効果は抜群だということが見てとれます。
「ジェイダイト・ライド有限責任事業組合」を立ち上げ、月額800万円のスポンサー料金を設定して、人型⇔車型に変更可能な全長4mのロボットを開発していくそうです。(今回の展示はスモールサイズ版でした)スポンサーには以下の特典があるそうです。
- 静態展示:指定の場所やイベント会場などでの展示
- 広告:CM、映像、WEB、グラフィック広告などの素材として活用
- デモンストレーション:変形、歩行などのデモンストレーション
男子はいくつになっても子供で、久しぶりにドキドキするデモンストレーションが見れたと思いました。
自律走行式クリーニングマシン:RS26
会場で一番広く場所を取られていたのが、自律走行式クリーニングマシンRS26でした。名前のまま、動画を見たままのロボです。人が見本行動を示すと、それを繰り返しなぞるロボットです。さらに危険回避機能も備わっており、飛び出しや障害物を回避するデモもありました。
内容的には凄く地味で、デモも物静かに進行する感じですが、傍観者は非常に多く、こういうものから自動化されていき、人からロボットに仕事が移っていく(奪われていく?)のを感じとれました。
建設機械操縦ロボ:DOKAROBO3
災害時の危険地域での作業を可能にする、汎用建設機械の無線操縦:DOKAROBO3。実物の建機をベースにしたコックピット型コントローラーから建機に搭乗するロボットに無線で指示。災害時などに人が入っていけないような場所での重機作業が可能となります。
小型・軽量設計ということで、ライトバン1台でロボット本体+コックピット型コントローラーの運搬が可能となり、設置・調整も作業員2名で2時間程度で完了するそうです。
震災や災害時に避難区域などの救助活動には大活躍しそうです。
お仕事かんたん生成2.0:pepper君
さらに仕事が自動化されていくのを感じさせられたのが、【お仕事かんたん生成2.0】の展示です。これは何かと言うと、ペッパー君のバージョンアップです。
- かんたん
セリフや動きなどが設定されたテンプレートから選ぶだけで数万通りのお仕事をかんたんに作れる - はやい
会話のテンポ・動画再生までの反応スピードの向上 - 高度なデータ分析
稼働状況/顧客の行動を複合的に分析
小売、飲食、サービス、金融、自動車、ホテル・観光、病院・薬局、介護、オフィス、イベント・展示などなど、身近な接客業のほとんどに対応しています。実際にデモをしてもらうと、どの対応もレスポンスが良く、的確な回答があり、的外れな場当たり的な会話はありませんでした。
そして、何よりも対応しているときの表情です。言葉で表現できないので、画像を見てください。
人が対応してくれているかのごとく、キチンとした表情で対応してくれます。前のペッパー君みたいに面白おかしくではなく、誠実に正確に答えてくれる様が見てとれます。
最後に
本当に【シンギュラリティ】はすぐそこまで来ているんだと実感できた展示会でした。昨年まではペッパー君を客寄せパンダでしかないとバカにしてましたが、人よりも有能なスタッフとして成立しておりました。
完全に人の仕事はロボットに置き換わると思います。また、人がロボットに指示出すのではなく、ロボットが人に指示を出す日も近いと感じました。
各セッションの様子は後日アップしますが、その中で言われていたことをピックアップすると、
「AIはすでに死語です。検索や文字変換などで既に利用しているにもかかわらず、AIの導入可否について協議されている。導入可否ではなく、何を機械学習させるのか、どのデータをML化するかの協議が必要。それが無ければ始まらない。そして、AIはすでに導入されております。あなたの知らない間に」
本当にそうだと思います。導入可否を検討するのではなく、何から取り掛かるか、何を機械学習させるかの検討に入らないと、自分の仕事は完全に無くなっていく時代。
そうならないためにも、
【個人でも始められること】、【始めている人とつながること】、【そして繰り返すこと】
ある意味、ドローンの活動に似ていると感じた展示会でした。
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