【第45回東京モーターショー2017】 速報 【マツダ編】

【第45回東京モーターショー2017】 速報 【マツダ編】

ここのところ、国産と思えないくらいデザインが抜きんでているマツダ。この東京モーターショーでも、マツダの塗装技術「匠塗 TAKUMINURI」、「ソウルレッドクリスタルメタリック」が映えておりました。

コンパクトハッチバックコンセプト「マツダ 魁 CONCEPT」

外観

何とも言えないくらいの輝きを放つ「ソウルレッドクリスタルメタリック」。この色を撮影で実現できていないのが残念です。

プレス資料抜粋

マツダブランドの新たなステージへ先駆ける、コンパクトハッチバックコンセプト「マツダ 魁 CONCEPT」

「マツダ 魁 CONCEPT(マツダ カイ コンセプト)」は、内燃機関を搭載するクルマとしての理想を追求し、自動車業界の常識をブレークスルーしたマツダの次世代技術と次世代デザインを融合した、世界初公開のコンパクトハッチバックコンセプトです。お客さまに必要とされ、お客さまと強い絆で結ばれたブランドになること、常にお客さまの期待を超える商品をつくり続けることを目指す「マツダプレミアム」の姿を体現しています。
パワートレインには、革新的な燃焼方式「火花点火制御圧縮着火(Spark Controlled Compression Ignition:SPCCI)」によって、ガソリンエンジンにおいて圧縮着火を制御する技術の実用化に世界で初めて※めどを付けた次世代エンジン「SKYACTIV-X」を搭載しました。また、人間が本来持っている能力を最大限に活用し、人とクルマの究極の一体化を実現する次世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」を採用。次世代エンジンと合わせて、パフォーマンスフィールや乗り心地、静粛性など、全方位で飛躍的に洗練された走行性能を実現します。
デザインでは無駄を削ぎ落とし、研ぎ澄ましていくことで生まれる豊かな美しさと、ハッチバックならではの力強い塊感を追求。「日本の美意識」を体現し、よりアーティスティックな表現を目指す深化した魂動デザインをコンパクトカーのフォルムに凝縮して、マツダが考える理想的なハッチバックのプロポーションを描きました。
コンセプト名には、このモデルが次世代へと「先駆け」ていくという意味を込めて、「魁」と銘打ちました。

ハッチバックデザインへの新たな挑戦 ―本能を揺さぶる色気の創造

ハッチバックは、実用性に優れたパッケージングなどクルマとしての高い価値を持ち、世界中の人々から愛され続けているモデルです。マツダは、その普遍的かつ伝統的とも言える存在に、自分たちにしかつくれない独自の価値を持たせたいと考えました。すなわち深化した魂動デザインによる、ハッチバックへの新たな挑戦です。これまでのどんなハッチバックとも違う、誰もの心を一瞬で魅了し、本能を揺さぶるような、色気のある魅力的な存在を生み出したい。その想いのもとに、従来の常識や概念にとらわれることなく、ハッチバックとしてありたい理想の姿をシンプルかつ美しく描いたモデルが、この「マツダ 魁 CONCEPT」です。
プロポーションで目指したのは、すべての要素が内側へと向かっていく凝縮された力強さと美しさをつくり上げることです。また新たな造形へのチャレンジとして、キャビンとボディをひとつの塊として表現。ハッチバックならではの強い塊感と存在感、そして圧倒的なスタンスをかつてないほど大胆に際立たせました。
フォルム造形ではキャラクターラインを廃し、大胆に抑揚させた面と絶えず変化していく光のリフレクションによる動きで、活き活きとした表情とエモーショナルさを表現。シンプルなフォルムでありながら、アート作品のように思わず見とれてしまうような美しさをつくり上げました。これは深化した魂動デザインのキーとなる「引き算の美学」、すなわち引くこと、研ぎ澄ませることによって生まれる「余白の豊潤」を大切にするという考え方から生まれた造形です。マツダが誇るクレイモデラーの匠の手が創る、大胆かつ繊細なボディサイドに、緻密にコントロールされた光の変化が生み出す豊かな生命感。これこそが、「マツダ 魁 CONCEPT」の最大の特長です。
フロントフェイスは、魂動デザインの特長であるシグネチャーウイングの前後方向の立体感と彫りの深さを進化させました。ダークメタルの重厚感ある輝きと相まって、落ち着きとハッチバックらしいスポーティさを強調しています。

「人馬一体」を研ぎ澄ました、クルマとの一体感を高める空間

インテリアでは人とクルマの一体感を感じさせながら、タイトになりすぎることなく緩やかに包まれる自然な空間創りを目指しました。そのため「引き算の美学」を体現しつつ、マツダが追求し続けている「人馬一体」の考え方を研ぎ澄ましています。
インストルメントパネルとドアトリム、センターコンソールなどの立体同士を直接当てず、交差させていくことで、空間に前後へのスピード感を感じさせる軸を持たせました。同時に、すべてのデザインをドライバー中心として完全に左右対称とし、3眼メーターやベンチレーションルーバーをドライバーと正対するようにレイアウトしています。
ドライバーは常にクルマの進行方向に軸を感じながら、クルマと対話しているかのような一体感に包まれます。そのうえで、ドアトリムやコンソール部分に鮮やかな赤をさりげなくあしらうなど、軽快な走りの楽しさを予感させるハッチバックらしいアクティブさを表現しました。

メーカー提供画像

デザインビジョンモデル「マツダ VISION COUPE」

外観

素晴らしいデザインと魅入られるようなシルバー、これぞ「匠塗 TAKUMINURI」と言いたくなるくらいの綺麗さでした。これも撮影で実現できていないのが残念です。

プレス資料抜粋

次世代のマツダデザインを拓く、デザインビジョンモデル「マツダ VISION COUPE」

日本の美意識を礎に、より自然な生命感を感じさせる「エレガントで上質なスタイル」を描いていくことを追求する深化した魂動デザイン。マツダデザインにおける「エレガンス」の源泉は、「R360クーペ」と「ルーチェロータリークーペ」というクルマにあります。効率化が命題であった時代に、あえて美しいプロポーションの創造に注力した2台のクーペ。そこで表現したゆとりと美しさが、マツダが考える「エレガンス」の礎となっています。
「マツダ VISION COUPE」は、このマツダのデザインヘリテージを礎とした次世代デザインモデルの提案です。クーペというネーミングにマツダエレガンスの血統を込めたこのモデルとともに、魂動デザインの新たなステージが始まります。

日本の美意識を体現し、「新たなエレガンス」を表現する特徴的なフォルム

「マツダ VISION COUPE」の基本骨格は、伸びやかな4ドアクーペです。プロポーションはキャビンを後ろに配置した古典的なクーペの黄金比に準じ、同時に前進感を強調することで、クルマらしい美しさ、そしてマシンとしての性能の高さを感じさせるシルエットとしました。
そのうえで、フォルムではこれまで表現してきたリズミカルな動きを抑制し、極力要素を削り落としたシンプルな立体構成で「引き算の美学」を体現しました。フロントのブランドシンボルからリアのシンボルに向けて鋼のしなりを感じさせる強い一本の軸を通し、すべての立体の動きをその軸に合わせることで、シンプルかつスピード感あふれるワンモーションフォルムを創造しています。
そのシンプルなボディのショルダー部にはこのクルマの主役となる強くシャープな光を通し、凛とした緊張感を持たせています。ボディサイドには、クルマの動きとともにリニアに変化し続ける光と影の移ろいを創り込み、その繊細な動きでより自然な生命感を表現しました。
日本の美意識を体現し、マツダらしいエレガンスを追求した「マツダ VISION COUPE」。挑戦したのは、シンプルなフォルム、そして凛とした強い光と繊細な光の変化、そのコンビネーションによる新たな生命感表現です。

「間」の思想による空間の調和

インテリア空間の構成には、伝統的な日本建築様式「間」の考え方を応用しています。インストルメントパネルとドアトリム、センターコンソールなどの立体が直に接することなく、「間」を持って交わっていくことで、隙間に空気の流れをつくりました。これにより、クルマの進行方向に緩やかに空間が抜けていき、包み込まれながらもタイトではない、心地よい空間を表現しています。
また、「人とクルマを、本当に馬と騎手のような関係にしたい」と考えて、乗る人とクルマの空間との適正な距離にこだわりました。さらに、馬の背をなでるようにセンターコンソールに触れるとディスプレイに情報が表示されるなど、直感的なクルマとの結びつきを感じさせるユニークな操作手法も採用して、マツダの目指す「人馬一体」を表現しています。

メーカー提供画像

おまけ:ロードスターRF